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年間売上は「社員1人の年収くらい」父の会社はどん底だった… 経営を引き継ぎ、建て直した元シャープ社員「ダメな社員を見限ったらダメ」

2024.11.08

1896(明治29)年に創業した大阪・梅田のセントウェル印刷株式会社。自社で印刷機を持たずに外注するスタイルで幅広い種類の印刷物のデザイン・制作をできるのが強みだ。創業者のひ孫にあたる代表取締役会長の中井利夫氏(73)は、大手メーカー社員から従業員10人に満たない家業に戻り、ネット黎明(れいめい)期に独学でホームページを立ち上げ、経営を立て直した。中井利夫氏に、家業を引き継いだ経緯を聞いた。

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「もはやM&Aしかない」創業120年以上の印刷会社、後継ぎはいないと思っていた しかし、思わぬ人物が「一緒にやりたい」

2024.11.08

1896(明治29)年に創業した大阪・梅田のセントウェル印刷株式会社。創業者のひ孫にあたる代表取締役会長の中井利夫氏(73)は、1970年代に大手電気メーカー「シャープ」社員から従業員10人に満たない家業に戻り、弟の三夫氏(現・社長)とともにどん底だった経営を立て直した。しかし、弟の次に社長を任せられる人材が育たず、M&Aによる売却を考えていた。そこに、4年前にバトンを受け継ごうとする人物が現れた。それは、自身の背中を見ていた人物だった。

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新社長は「失敗してもいいから、とにかくやれ」と言い続けた ゴミ処理のCO2を光合成に、JALとコラボで野菜を出荷 スマート農業を支える企業の挑戦

2024.11.01

「スマート農業」や「DX」など、大きな変革期を迎えている日本の農業。そのなかで、最新の技術や製品で「農家のトータルサポート」をしているのが、栃木県下野市の農業総合メーカー「誠和」だ。4代目代表取締役社長である大出浩睦氏(38)は、2021年の就任後、農家の流通支援や脱炭素の取り組みなど、新しい挑戦を続けている。その秘けつは「ボトムアップ型」に社風を変革したことだという。

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DX農業のトップランナー、栃木の企業「農家が困ったときの私たちでありたい」 全寮制で最先端スマート農業教育も、社長は30代の元銀行員

2024.11.01

農業にもDX化の波が押し寄せている。栽培管理や環境への配慮、流通出荷などで、「持続可能な儲かる農業」への変革は、食糧問題や環境問題の観点からも待ったなしだ。こうしたDX化をサポートする企業が「誠和」(栃木県下野市)だ。もともとは農業用ハウスの建設などが主力だったが、近年は、DX栽培に必要な機械の開発や、最先端の栽培技術を学べる「全寮制」のスクール運営など、事業内容をどんどん広げている。2021年に代表取締役に就任した大出浩睦氏(38)に快進撃の秘密を聞いた。

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「ファミリー企業は経営と生活を混同しがち」 経営と親族の適切な距離感とは、メガバンク出身の専門家がアドバイス

2024.10.31

中小企業の事業承継について専門家とともに学ぶ第13回「サクセッションアカデミー」(主催・一般社団法人サクセッション協会)が9月24日、東京都銀座及びオンラインで開催されました。最終回の今回は、企業の利害関係者「ステークホルダー」の中でも、特に親族と経営の距離感や、関わりの意義について学びました。 サクセッションアカデミーは、事業承継が抱える課題を浮き彫りにし、企業の持続可能な成長へと導くことを目的として設立されました。メガバンク出身の同協会代表理事、原健太郎氏と、外資系企業で約30年以上にわたりコンサルティング業務を経験した同協会フェローの中山良一氏が講師を務めます。

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まゆ毛や体毛の育毛剤「ミクロゲン・パスタ」だけをつくる9人の製薬会社とは ソフトバンクから来た4代目社長、新たな客層を開拓

2024.10.28

まゆ毛、ヒゲなどの体毛用育毛剤(頭髪、マツ毛を除く)としてほぼ唯一の薬「ミクロゲン・パスタ」。わずか9人の小さな製薬会社「啓芳堂製薬」(東京都文京区)が製造・販売している。1958年の発売以来、ニッチなカテゴリでありながら、「まゆ毛が薄い」「ヒゲを生やしたい」といった悩みを持つ人たちに根強く愛されてきた。2020年に事業を承継した4代目代表取締役社長である中島健雄氏(61)に、70年近く愛されてきた軌跡と、DX化を通した新たな顧客の獲得について聞いた。

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「まゆ毛や体毛の育毛剤」だけを作る会社、薬事法改正でピンチに SNSマーケティングでソフトバンク出身4代目社長が気付いた「マイノリティー」の市場

2024.10.28

「頭髪・まつ毛以外の育毛剤」としてほぼ唯一といえる「ミクロゲン・パスタ」。製造元は、わずか9人の小さな製薬会社「啓芳堂製薬」(東京都文京区)。この薬1種類だけを長年手がけている。1958年の発売以来、体毛用育毛剤というニッチなカテゴリでありながら、眉毛や体毛の薄さに悩む人たちに根強く愛されてきた。創業者の孫で、4代目代表取締役社長・中島健雄氏は、通信業界大手ソフトバンクから50代で家業に戻り、コロナ禍の中でブランディング、マーケティングの変革を進めた。中島氏の、事業を承継して改革に至るドラマに迫った。

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病魔に倒れ、ひらがなが分からなくなった「鎌倉のカレー女王」 それでもコロナ禍で売り上げを伸ばす手腕とは

2024.10.23

主力の「鎌倉カレー」をはじめとして、時代のニーズに応える先進的な商品開発でヒット商品を連発する、カレールーなどの製造・販売会社「エム・トゥ・エム」。現社長の伊藤眞代(まこ)氏(54)は、28歳で倒産寸前だった家業を父から承継し、業績をV字回復させて「鎌倉のカレー女王」と呼ばれるまでになった。しかし、47歳で突然病魔に襲われ、平仮名や数字の大小が分からないという重い後遺症を負った。それでも、社長としての歩みを続ける伊藤氏に、社長就任後の軌跡と今後の展望を聞いた。

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借金1億5千万円で倒産寸前から復活した「鎌倉のカレー女王」 元生保レディのガッツで、下請けの悲哀を脱出

2024.10.23

「鎌倉のカレー女王」と呼ばれる社長がいる。28歳でカレールー製造・販売の家業を継いだとき、会社は1億5千万円の借金を抱え、倒産寸前だった。しかし、事業承継直後から業績をV字回復させ、主力の「鎌倉カレー」をはじめ、時代のニーズに応える先進的な商品開発でヒット商品を連発している。「鎌倉のカレー女王」こと株式会社エム・トゥ・エムの伊藤眞代(まこ)社長(54)に、壮絶な事業承継の経緯を聞いた。

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ヒーローは浅草の「佃煮屋」の祖父と父だった 江戸時代から「一子相伝」の味を継ぐ、立教大卒の30歳

2024.10.18

浅草寺の門前町として栄えた江戸浅草瓦町(現在の台東区浅草橋)。江戸時代末期の1862(文久2)年、この地に初代大野佐吉が佃煮店「鮒佐」を構えた。魚介類を醤油で煮る佃煮の原型を初めて作り、160年以上にわたって「一子相伝」の味を守り続けている。5代目の父のもと、6代目大野佐吉を継ぐため修行中の大野真徳さん(30)に、家業と承継に対する思いを聞いた。