COLUMNコラム
経営者は「孔子やナポレオン」「芸術・歴史」なども身につけるべき 成功者は「ワンマン」にあらず
中小企業の事業承継について専門家とともに学ぶ第12回「サクセッションアカデミー」(主催・一般社団法人サクセッション協会)が、2024年9月11日、東京都銀座およびオンライン(ZOOM)で、開催されました。今回は「教育とトレーニングの計画」をテーマに、経営者マインド育成「帝王学」の学び方について理解を深めました。
サクセッションアカデミーは、事業承継が抱える課題を浮き彫りにし、企業を持続可能な成長に導くことを目的に、今年スタートしました。メガバンク出身の同協会代表理事、原健太郎氏と、外資系企業で約30年以上にわたりコンサルティング業務を経験した同協会フェローの中山良一氏が講師を務めます。
セミナーでは、原氏が「テクニカルな経営戦術だけではなく、もっと広い経営戦略、経営哲学が必要」と指摘し、「芸術的視点や歴史的視点も重要」として、孔子の教えや孫氏の兵法、ナポレオンの哲学などの古典を読んで、帝王学を学ぶ必要性について述べました。
中山氏は、「帝王学」を見つけることに加え、「是々非々で諫言できる部下を持つことが重要」と説明し、歴史上成功した偉人は「ワンマン経営者」と異なるとしました。帝王学の習得や、有能な部下を持つことで、自社を取り巻く顧客や競合他社などのマーケティング環境把握にもつながるとしました。
また、原氏は、後継者の帝王学修得に監視、「綿密なスケジューリングが不可欠」としました。その上で、「『リーダーシップ』『戦略的思考』『財務管理』『人材管理』の4要素を学ぶべき」とし、そのために「各分野に責任者を置いて、後継者に実戦経験を積ませることが大切」と指摘した。
サクセッションアカデミーは、会社経営に関わる人や事業承継に興味を持つ創業希望者なら、誰でも参加可能です。詳しくは「賢者の選択サクセッション」ホームページから。
取材・文/松田謙太郎
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