COLUMNコラム

TOP 新規事業 新規事業に役立つフレームワークとは? 新規事業立ち上げのポイントも解説
I新規事業

新規事業に役立つフレームワークとは? 新規事業立ち上げのポイントも解説

ビジネスの場面で物事を分析したりアイディアを整理する時、フレームワークという手法を活用しますが、これは新規事業を立案する際にも有効です。新規事業に役立つフレームワークにはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、新規事業を立ち上げる際のメリットや、活用できるフレームワークを紹介します。

新規事業について

新規事業を立ち上げるケースは多くあります。事業を成功させるためには何が必要なのか、メリットを含めて把握しておきましょう。なお、新規事業の立ち上げにはフレームワークの活用がおすすめです。

事業を成功させるために必要なこと

経営者として事業を成功させるためには、会社の成長を促すことが必要です。経営者自身が専門的な知識やマネジメント力などを身に付けることで、会社を持続的に育てていけるでしょう。また、事業承継は後継者探しや育成などに時間がかかるため、早い時期からしっかり準備を始めることも大切です。時間が足りないと、成功せず失敗に終わってしまう恐れがあります。さらに、事業承継は相続や税金に関することも考えなくてはなりません。相続税や法人税など、状況によって発生する税金は異なり、相続関連はトラブルにつながりやすいからです。

新規事業を立ち上げる狙いとメリット

新規事業を立ち上げる狙いは、事業所や人材などをそのまま引き継ぐことによる立ち上げ時間の短縮となり、効率的な事業展開ができるでしょう。

新規事業を立ち上げる際に得られるメリットは以下の3つです。

・優秀な人材が集まりやすい
新規事業の立ち上げに対して、優秀な人材が集まってくることが期待できます。立ち上げのプロセスにおいて、人材育成の機会も多くなる点が特徴です。

・増収増益につながる
新規事業が成功した場合、会社の収益を増やすことが可能です。経営資源への投資や利益の蓄積によって、会社の成長を促せます。

・損失の危険を回避できる
会社は世間のニーズに対応した商品・サービスを提供する必要があり、新規事業による事業の多角化は、会社側のリスクヘッジになります。

新規事業の立ち上げにはフレームワークを利用しよう

フレームワークとは、物事の分析や思考の整理に活用できる分析方法で、事業計画などにも利用できます。事業承継後の新規事業で大切なことは、会社の現状を把握することです。現状把握に関しては、SWOT分析や3C分析、マンダラートといったフレームワークの使用が有効とされています。
新規事業向けのフレームワークについては次の項目で詳しく解説します。

新規事業向きのフレームワークをケースごとに紹介

ビジネスに利用できるフレームワークは数多くありますが、新規事業に向いているものも存在します。アイディア出しや分析、計画立案などそれぞれの分野で活用できるフレームワークを以下にまとめました。

新規事業向きのフレームワーク(アイディア出し、整理)

アイディアを出したり、整理したりする際に役立つフレームワークを5つ紹介します。

・マンダラート
縦9×横9のマスの中心にテーマやアイディアを書き、残っている周りの3×3マスにアイディアに関連する語句を書いて整理する方法です。

・アナロジー分析
他業種の成功事例を「自社ならどうするか」で置き換え、共通点を探したりアイディアを取り出したりする分析方法です。

・ペルソナ分析
架空の人物(ターゲット)を作り、設定した性別や年齢、家族構成などからニーズを考えていく分析方法になります。

・ロジックツリー
一つの問題点を、マインドマップ形式で原因や解決策を深掘りして整理するフレームワークです。やるべきことが明確になるメリットがあります。

・MVV
「Mission(存在意義)」「Vision(目標)」「Value(行動指針)」の3つから、自社の強みやビジョン、アイディアを整理します。

新規事業向きのフレームワーク(市場調査や分析、計画立案)

市場調査や分析、計画立案の際に活用できるフレームワークを5つ紹介します。

・SWOT分析
市場において、自社を「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4つに分類して、自社がどのポジションにいるのかを確認する方法です。

・3C分析
新規事業について、「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つの観点から調査と分析を行います。

・ファイブフォース分析
新規事業においてどのような脅威があるか、「競合他社」「業界への新規参入者」「代替品」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」の5つに分類して分析する方法です。

・ビジネスロードマップ
縦軸には事業規模を、横軸には時間を記し、時間軸に沿って目標達成に必要なことを書いていくフレームワークです。目標に合わせて発生するであろう問題点や、対応策も記入していきます。

・リーンキャンバス
「ターゲット」「顧客の課題」「ソリューション」「販売チャネル」「提供価値」「収益の流れ」「コスト」「指標の設定」「優位性」の9つの項目から、事業計画を立案します。

フレームワークの上手な活用方法

フレームワークは思考やアイディアを整理し、戦略を考えたり分析を行ったりする際に使われます。フレームワークを活用できれば市場を把握して事業の機会を洗い出せるため、客観的に重大な課題を発見できるようになるでしょう。
フレームワークは複数用いることが可能です。一つのフレームワークに頼らないことで、分析結果が多角的になり精度もアップします。また、用いるフレームワークが自社のビジョンに合ったものであるかどうかも大切です。会社のビジョンに合っていないと、最終的な目標までたどり着けなくなってしまう恐れがあります。

まとめ

新規事業の立ち上げに活用できるフレームワークは多数あります。どのフレームワークを活用すれば新規事業に生かせるのか、紹介したものの中から選んで見るのもおすすめです。また、事業承継においては進め方を理解することも大切です。こちらの記事もぜひ併せてご覧ください。
(「事業承継の流れを7つのステップで解説!」)

FacebookTwitterLine

賢者の選択 サクセッション編集部

賢者の選択サクセッションでは、⽇本経済の課題解決と発展のためには、ベンチャー企業の育成と併せて、これまでの⽇本の成⻑を⽀えてきた成熟企業∕中堅‧中⼩企業における事業承継をフックとした経営資源の再構築が必要であると考えています。 ビジネスを創り継ぐ「事業創継」という新しいコンセプトを提唱し、社会課題である事業承継問題に真摯に向き合うことで、様々な事業承継のケースを発信しています。 絶対解の存在しない事業承継において、受け継いだ経営者が事業を伸ばす きっかけとなる知⾒を集約していきます。

記事一覧ページへ戻る