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中小企業の事業承継を支える生命保険とは? 辛抱強く中小企業に寄り添うアクサ生命保険の経営戦略

資本金850 億円、営業所・支店数は300 を超えるアクサ生命保険。代表取締役社長兼CEOの安渕聖司氏は、日本企業の99%を占める中小企業の事業承継を進めることが、日本再生のカギであると言います。アクサ生命保険は、自社の生命保険を活用しながら中小企業の事業承継を支援していますが、具体的にはどのような手法なのでしょうか。

なぜ、アクサ生命保険が中小企業をサポートするのか

アクサグループは、フランス発の保険と資産の企業としてスタートしたグローバル企業です。日本には1994 年に上陸し、30 年の月日が経とうとしています。

アクサグループは2000 年、法人・団体のための保険会社「日本団体生命」と経営統合した、グローバル企業でありつつも、日本全国の中小企業に寄り添う会社に進化しました。
現在、中小企業が会員として多く参加する商工会議所と関係を深く築き、商工会議所に共済制度を提供しています。アクサ生命保険にとって、中小企業は大切なお客様なのです。こうした関係から、安渕氏は、現在の中小企業が「事業承継」という課題に直面していることを痛感しました。

中小企業にとって、事業承継における最大の課題は、経営者が60~70 代と高齢化していることです。アクサ生命保険は、経営者の健康を守りつつ、会社を未来につなげていくため、生命保険を一つのツールとして活用しています。

事業承継は、経営者の育成など長期にわたって取り組む課題です。10 年、20年後に起こることに備えるため、生命保険との関わりが欠かせないのです。

「健康経営」と「社長さん白書」

では、具体的にアクサ生命保険は、中小企業にどのような支援をしているのでしょうか。

一つは「健康経営」の提案です。健康経営は、従業員らの健康管理を経営的な視点で行う経営手法で、経済産業省も推進しています。健康経営優良法人認定制度という制度があり、認定企業は会社のウェブサイトや名刺に「健康経営優良法人」のロゴマークを使用でき、健康経営に取り組む優良法人であることを証明できます。求職者からは「従業員の健康管理を経営的な面からも大切にする企業」として評価され、企業イメージの向上につながります。アクサ生命保険は、健康経営優良法人のうち、約4 分の1 もの企業をサポートしています。

もう一つは、中小企業が抱える普遍的な課題の抽出です。アクサ生命保険は中小企業経営者と直接関わるため、中小企業が抱える課題についてアンケートを毎年実施し、「社長さん白書」という冊子にまとめて発信しています。

この白書は、事業承継の不安を経営者だけではなく後継者にも聞いたデータなどを掲載しており、中小企業庁の公表データに比べ、事業承継のより深い実情が明らかになっています。たとえば、白書のアンケートからは、経営者は自身の健康や後継者育成に関して不安を持っているのに対し、後継者は現経営者の個人保証や借入金、各種資金確保のための方策など「お金」にまつわることに不安を感じていることが分かります。

出典:アクサ生命 社長さん白書2020

まとめ

企業を取り巻く環境は常に変化し続けており、中長期的な視点で事業承継を考えることが大切です。今回は、アクサ生命保険による中小企業の事業承継への関わり方について紹介しました。アクサ生命保険は事業承継について辛抱強く一緒に考え、取り組んでくれる会社と言えます。

過去記事では、さまざまな事業承継にまつわる問題と解決方法について解説しているので、ぜひご覧ください。
「事業承継にはどんな問題がある?知っておくべきリスクや解決方法について解説」はこちら

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賢者の選択サクセッション編集部

日本の社会課題である事業承継問題を解決するため、ビジネスを創り・受け継ぐ立場の事例から「事業創継」の在り方を探る事業承継総合メディア「賢者の選択サクセッション」。事業創継を成し遂げた“賢者”と共に考えるテレビ番組「賢者の選択サクセッション」も放送中。

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