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新規事業が思いつかない! そんな時の対処法・発想法について解説

新規事業を成功させてさらなる成長を目指したいですが、新規事業のアイデアはなかなか浮かばないことも多いものです。今回は、新規事業案を思いつかない時の対処法・やるべきこと・発想法・考え方について、同じ経験をした人の事例を交えつつ解説します。

新規事業案が思いつかない時の対処法・やるべきこと

①世の中の解決すべき課題を見つけるため情報収集をする

新規事業が思いつかない時は、不満や不便など世の中の解決すべき課題や必要とされているニーズを見つけることがおすすめです。課題を解決する新規事業を作り出せれば、その事業は成功に近づくからです。

しかし、世の中にある解決課題を見つけるのは簡単なようで難しいのが現実です。そのような場合には、意識的に「視点を変えてみる」ことがポイントです。ビジネスマンの視点ではなく、まったく別の人間になったと仮定して考えてみましょう。ビジネスマンの自分にとっては課題でなくても、違った視点から見ると重要な課題ということがあるかもしれません。

②外部の知恵を借りる

チームや企業内の限られたメンバーだけでアイデア出しを行っていても、新しいものが出てきづらいケースはよくあります。そういったときには、思い切って外部の知恵を借りるというのも解決策になるでしょう。

自分たちと違った多くの知見がある人であれば、成功事例や他社の動向などの知識から新たなアイデアを授けてくれるかもしれません。社外の人であれば、より一層違った見方をしていて参考になるケースもあります。

また、直接的なアイデアが見つからなくても、話をすることできっかけが生まれるかもしれません。

③イベントやセミナーに参加してみる

新規事業が思いつかない時は、イベントやセミナーに参加して新たな情報を得ることも大切です。デスクに向かって考えているだけでアイデアが生まれることは少ないからです。
思いもよらない情報をイベントやセミナーを通して得ることができ、新しいアイデアやきっかけが得られるかもしれません。

新規事業案が思いつかない時の発想法

①自社事業の強みと弱みを他業界・他業種で活かせないか考える

新規事業が思いつかない際には、まず既にある自社事業の強みと弱みを分析してみることをおすすめします。

自社が持っている強みを活かす方法は他にないか、弱みをどうしたら強みに変えられるかを考えてみてください。

また、これまでの自社事業の強みと弱みは、他業種で展開することができないかを考えてみましょう。自社では弱みに感じられてしまっている部分も全く違った他業種では強みとして働き、新規事業になる可能性もあります。

②競合他社の強みから真似できる部分がないか考える

競合他社の強みを考えることでヒントが得られることもあります。分析することで、アイデアを考えるきっかけができるかもしれません。

具体的には競合他社の強みを分析し、そのビジネスモデルや要素を自社で再現できないかと考えたり、強みによってその会社が成功した要因は何かと考えてみましょう。他社の強みで再現できそうな部分に自社ならではの強みを取り入れれば、新規事業ができあがるかもしれません。

また、競合他社についての、口コミを見ることも、競合他社の強みを分析する助けになります。新規事業がすぐに浮かばなくても、競合他社をよく知ることにより、自社のサービス・商品の品質向上につなげることもできるでしょう。

他社の真似をするのは、気が引けるという方もいるかもしれませんが、どこの業界でもやられていることです。

③付加価値を見出せるものがないか考える

これまで価値のないものとされていたものに新しい価値を作り出すことで、新規事業が生まれることもあります。
日常生活のありふれたものの中に、それを欲しいと思う人がいないか、それを利用して何かに付加価値を与えられないか、じっくり「当たり前を疑う」ように考えることが新規事業のきっかけになります。

④自社の理念や目標から事業を絞って考える

会社の理念や目標に譲れない点がある場合は、その理念や目標を軸にして新規事業を考えてみることもおすすめです。
また、これまでの自社の姿から大きくぶれないことで、マーケティングでもこれまでのノウハウを利用できます。
ただし、実行に移す前に、差別化を意識して市場調査もしっかり行いましょう。その事業を進めるうえでの注意点なども検討してみてください。

⑤出来にこだわらず、多くの案を出す

新規事業が思いつかない際に、最良の案を出そうとして苦しんでしまう方が多くいらっしゃいます。事業のアイデアというと、必ず成功を収められるものにしなくてはという考えがあるかもしれません。
思いつかない場合は、出来にこだわりすぎず、とりあえず数をどんどん出す方法も一つです。または、気軽に紙や付箋にアイデアを書いて並べて検討してみると、画期的な事業を思いつくかもしれません。

新規事業案が思いつかない時の考え方

①SCAMPER法

SCAMPER法とは、7つの違う見方から考えてヒントを得ようとする発想のフレームワークです。7つの違う見方の頭文字を取って、「SCAMPER」になるため、この名前で呼ばれています。また、考案者の名前から別名、「オズボーンのチェックリスト」とも呼ばれます。

7つの違う見方とは、以下の7つです。

1.「他に置き換えできないか」
2.「組み合わせられないか」
3.「他に似たものはないか」
4.「変更して使えないか」
5.「他の使い道がないか」
6.「何か取り除けないか」
7.「順番を変えたらどうか」

②5W1H、6W3H

英語の授業で習ったこともあるでしょう5W1Hは以下になります。

「5W1H、6W3H」とは、頭の中のイメージをより明確にするためのフレームワークです。5W1Hを考えた後、さらにはっきりとした形にするのが、6W3Hです。

・「何を」
・「誰が」
・「いつ」
・「どこで」
・「なぜ」
・「どのようにして」

上記5W1Hに1Wと2Hを足した6W3Hは以下になります。

・「誰に」
・「どれだけ」
・「いくらで」

③マインドマップ

マインドマップは、発想のスタートとなるキーワードを紙の中心に書き、そのキーワードから浮かんだものを、中心から枝を伸ばすように書いていきます。連想を続けていくことで、新たな発想や、問題点が浮かび上がってきます。
シンプルな手法でわかりやすく、経営者やビジネスマンで使用している人も多い考え方です。

④KJ法

KJ法は、たくさんのアイデアをとりまとめて分類する際に便利なフレームワークです。アイデアごとに1枚のカードを作り、つながりのあるものをまとめていくという手法で進めましょう。
そのまとまったカードに共通するものを抽出することで、全体像が理解しやすくなります。
複数人でアイデアを出し合って作業をする際にぴったりの考え方といえます。

⑤強制連想法

強制連想法は、単語やアイデアが書かれたカードを使用してアイデアを連想させていく手法です。カードを2つに分類し、それぞれから1枚ずつカードを選びます。それぞれの結果から、新しいアイデアを生み出していきます。
この方法は、関係性がないような単語やアイデアを合体させたり、柔軟に早くレスポンスをしてアイデアを生み出す練習になります。
強制連想法も実際にビジネスシーンで活用されており、準備が簡単で手軽に行えるのが魅力です。

新規事業の成功例をいくつかご紹介!

本見出しでは実際の新規事業の成功例を二つ紹介していきます。

まず一つ目は、「タニタ」です。
タニタはもともと体脂肪計付きヘルスメーターで有名でしたが、そのヘルスメーターと切っても切れない「健康」という点に目をつけました。そして、健康食品を提供する「タニタ食堂」という新事業を、3代目社長の谷田千里さんが始めました。

次に、東大阪にある「DG TAKANO」という会社です。
この会社は元々、業務用ガスコックの製造をしていました。この製造で培った技術を節水ノズルに利用すれば成功できると考えた3代目社長が、節水ノズルづくりに挑戦し、大成功を収めています。世界中で起きている水不足は深刻な問題であるため、このビジネスは世界でも成功していくでしょう。

まとめ

本記事では、立ち上げの際に新規事業が思いつかない場合の対処法をご紹介しました。さまざまな方法や考え方があるので、会社のメンバーや自分1人でも対処法を試すことができます。過去記事では、新規事業のさまざまなことについて解説しているので、ぜひご参照ください。
(「新規事業の立ち上げを成功させる秘訣や注意点、成功事例を紹介」)
(「新規事業に活用できる、助成金や補助金利用者の事例を紹介」)

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賢者の選択 サクセッション編集部

賢者の選択サクセッションでは、⽇本経済の課題解決と発展のためには、ベンチャー企業の育成と併せて、これまでの⽇本の成⻑を⽀えてきた成熟企業∕中堅‧中⼩企業における事業承継をフックとした経営資源の再構築が必要であると考えています。 ビジネスを創り継ぐ「事業創継」という新しいコンセプトを提唱し、社会課題である事業承継問題に真摯に向き合うことで、様々な事業承継のケースを発信しています。 絶対解の存在しない事業承継において、受け継いだ経営者が事業を伸ばす きっかけとなる知⾒を集約していきます。

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