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新規事業の狙い目はどうやって探す? 見つけ方と成功事例を解説

新規事業を始めたくても、失敗しないためにはどこに狙いをつければよいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。今回は、新規事業の狙い目の見つけ方、成功事例を解説します。

新規事業の狙い目の見つけ方

新規事業では、新たに参入する分野を見極め、絞っていくことが重要です。新規事業で失敗しないためにも、まずは狙い目の分野をしっかりと見定めていきましょう。

競合の少ない分野に注目

「レッドオーシャン」と呼ばれる、競合性の高い分野の場合、すでに他社が顧客を獲得しているため、新たに参入する企業が顧客を得ることは非常に難しいです。一方、比較的競合性の少ない「ブルーオーシャン」と呼ばれる分野では、他社との差別化を図りやすく、新規参入した企業であってもヒットすれば優位性を獲得でき、顧客を得ることにもつながります。

新技術にアンテナを張る

新規事業の鉄則とも言えるのが、これから伸びると思われる分野で勝負することです。そのため、新技術のトレンドには常にアンテナを張っておく必要があります。近年、AIや5G等の技術を利用した画期的なサービスが展開されていますが、このようなトレンドや市場の動向に敏感になっておくことで、これまでにはない斬新な事業やサービスのヒントを得られるでしょう。

自社の強みの中から探す

新規事業とはいえ、一から新しい分野を開拓しなければならないというわけではありません。既存事業の分野内で自社が強みを発揮していれば、その強みを生かして新規事業に取り組んだ方が他社との差をつけやすいでしょう。それまでに培った経験やノウハウを応用してビジネスチャンスを掴みましょう。

新規事業の成功事例

続いては、新規事業の成功事例をご紹介します。新規事業を始めるに至った経緯や目の付け所など、事業承継者ならではの視点がうかがえるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

エアウィーヴ

株式会社エアウィーヴは、元々釣り糸の押出成形機の製造会社でした。ある時この会社を継いだ高岡本州氏が、押出成形機から出てくる絡まった樹脂をマットレス材に使用することを思いつき、エアウィーヴが誕生しました。そこから寝具業界へと舵を取った株式会社エアウィーヴですが、当時はまだそこまで国内における寝具市場の規模が広くなかったことも功を奏し、売上を着々と伸ばしていきました。

由紀精密

父の会社である由紀精密を継いだ大坪正人氏は、東京大学で機械工学を学んでいたことや、高速金型製造を行うベンチャー企業で開発部門のリーダーを務めていた経験などを生かし、新たなビジネスを始めました。由紀精密は、公衆電話の部品を作る町工場でしたが、いずれ需要がなくなることを見越して、由紀精密の持っている技術と大坪氏の視点を融合させ、高精密の部品を作り始めます。今では、先端医療機器や航空宇宙の部品を手掛けており、JAXAやロールスロイスとも取引するような企業に成長を遂げました。
最先端の技術を学んできた大坪氏の経験が新規事業の鍵となったと言えるでしょう。

西村金属

西村金属は眼鏡の部品を作っていた会社でしたが、自社のチタン加工の技術力の高さを生かし、眼鏡の部品ではなく眼鏡の完成形を作ろうと思いつきました。2代目である西村昭宏氏は、「西村プレシジョン」と社名を改め、需要があるのに市場の伸びがない、老眼鏡を目玉とした新規事業に着手していきます。そして誕生した、掛け外しや持ち運びのしやすい厚さ2ミリの老眼鏡「ペーパーグラス」は、1個1万5000円と高額であるにも関わらず、かなりの売上を誇りました。
眼鏡の部品にとどまらず、眼鏡本体を作ろうという発想の転換はとても興味深いですが、自社の強みと、需要の高い市場を見極めたことが新規事業を成功へと導いたと考えられます。 

まとめ

新規事業の狙い目と成功事例を紐づけて紹介してきました。新規事業では、自社の強みと新しい視点との融合が成功の鍵となっているようです。新規事業の狙い目のつけ方は様々であり、一から新しい分野に挑戦することも戦略のうちですが、自社を客観的に見たり、既存事業や自身の経験にも目を向けてみたりすることで、新規事業のヒントが得られるかもしれません。

過去記事では、新規事業のさまざまなことについて解説しているので、ぜひご参照ください。
(「新規事業の立ち上げを成功させる秘訣や注意点、成功事例を紹介」)
(「新規事業に活用できる、助成金や補助金利用者の事例を紹介」)

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