COLUMNコラム

TOP 経営戦略 単純な塩辛さとは異なる「ほのかな甘み」 日本海のブランド塩「丹後絹塩」を発売
S経営戦略

単純な塩辛さとは異なる「ほのかな甘み」 日本海のブランド塩「丹後絹塩」を発売

製塩会社「丹後絹塩」(京都府京丹後市)は2月から、地元の製塩業を引き継いで立ち上げた新ブランドの天然塩「丹後絹塩」を販売している。ほのかに甘い味わいが特徴で、インターネットのほか、京丹後市の道の駅でも購入できる。

同社は、日本海の海水で天然塩を作っていた池田龍彦さん(76)から、京都市のデザイン会社が事業を引継ぎ、新会社として立ち上げた。池田さんが高齢になり、跡継ぎを探していたところ、デザイン会社の小林弘幸社長(54)が、食味の良さとブランド化の可能性に着目した。

丹後絹塩は、「平釜炊き」という製法で作られる。一般的な製塩で使われる濃縮した海水を使わず、天然のまま炊きあげて製塩する。単純な塩辛さと異なり、ほのかな甘みが特徴という。

もともと池田さんは「太郎塩」という商品名で販売していたが、産地名を分かりやすくすることと、特産の絹織物「丹後ちりめん」にひっかけ、「丹後絹塩」とした。

丹後絹塩は、大手ネット通販サイト「Amazon」で150グラム1200円。京丹後市の道の駅「丹後王国 食のみやこ」にある直営ショップでも販売している。直営ショップでは、塩作り体験もできるという。

【この記事の前編】「塩って差別化できるの…?」老いた男性が作り続けた天然塩を引き継いだ若手社長 価格3倍にしても歓迎の理由とは

FacebookTwitterLine

賢者の選択 サクセッション編集部

賢者の選択サクセッションでは、⽇本経済の課題解決と発展のためには、ベンチャー企業の育成と併せて、これまでの⽇本の成⻑を⽀えてきた成熟企業∕中堅‧中⼩企業における事業承継をフックとした経営資源の再構築が必要であると考えています。 ビジネスを創り継ぐ「事業創継」という新しいコンセプトを提唱し、社会課題である事業承継問題に真摯に向き合うことで、様々な事業承継のケースを発信しています。 絶対解の存在しない事業承継において、受け継いだ経営者が事業を伸ばす きっかけとなる知⾒を集約していきます。

記事一覧ページへ戻る