COLUMNコラム
新規事業のアイデア出しに苦戦…“良いアイデア”の創出に必要なことは?/社員のアイデアからヒット商品が誕生!新規事業の成功事例
新たな会社や事業を立ち上げる際、「新規性」「収益性」「解決性」の3要素が特に重要視されます。しかし、座して待っていても良いアイデアは生まれません。キラリと光る新規事業を生み出した中小企業をみると、アイデアを生み出す環境を作っていることが分かります。
目次
“良いアイデア”は3つのポイント
「新規性」は、商品やサービスに、今までにはない価値があるかどうかです。新たな市場を開拓でき、競合他社との競争でもリードを保てます。
「収益性」は、利益とコストのバランスが取れているかです。安定した収益や、製造コストなど経費面の見通しも持っておく必要があります。
加えて、消費者のニーズにマッチしなければ、新規性があっても収益は得られません。顧客の持つ不満や悩みを解消できる「解決性」も重要な要素です。
自由な雰囲気、消費者との交流~環境が大切
優れた新規事業を生み出した中小企業に共通するのが、こうしたアイデアを出しやすい環境を整えている点です。
創業100年を迎えた木村石鹸工業(大阪府八尾市)は、開発から製造までを一貫して行える強みがありました。しかし、業績不振が続いており、新規事業に乗り出しました。
妨げになったのは、社内の雰囲気です。保守的で失敗を恐れる雰囲気があったため、稟議書や開発依頼書を廃止し、自由にアイデアを出せる環境を整えました。
結果、新規事業へのトライ件数も増え、「理想のシャンプー」を追い求めて開発した自社ブランド「12/JU-NI(ジューニ)」が生まれ、看板商品になりました。
また、安岐水産(香川県さぬき市)は、魚価の高騰や海外からの調達力の低迷に悩まされていました。どうすれば、消費者の心をつかみ、魚を販売できるのか。
しかし、業者向け販売をメーンとしていたため、消費者と直接会話する機会がなく、ニーズの把握や販路の拡大スキルに課題がありました。
そこで、消費者や漁師とコミュニケーションを取れる場所として「お魚生活すすめ隊」というアイデアを生み出し、料理教室などを開催。魚食文化と市場の拡大を進めました。
※こちらの記事は追記・修正をし、2024年3月6日に再度公開しました。
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