COLUMNコラム
リブランディングとは? 言葉の意味から進め方、成功のポイントまで徹底解説
時代やトレンドなどの外的要因だけでなく、経営者の交代や事業内容の変化などの内的要因によって、企業を取り巻く環境は日々変化しています。そういった変化を柔軟に受け止め、ブランド価値を高めるうえでリブランディングは重要な取り組みです。リブランディングの言葉の意味、進め方、成功のポイントを解説します。
目次
リブランディングとは商品・サービスなどの既存のブランドを構築し直すこと
リブランディングとは、商品・サービスや既存ブランドを時代の変化や顧客に合わせて再構築することです。リブランディングの方法としては、デザインおよび価値観の変化の2種類があります。デザインはWebデザインやロゴマークなどを指し、例えば流行りに合わせたパッケージのリニューアルなど、明らかな変化をユーザーに認識してもらいます。
価値観はブランドの内面的な部分の変化を指し、社会の価値観や自社が理想とする方向性に合わせて再検討します。また、リブランディングの目的としては以下のような要素が挙げられます。
・商品やサービスの改善
・新たなアプローチ方法で商品の魅力を伝えたい
リブランディングの進め方は3ステップ!
リブランディングは以下のステップで進めましょう。
①現状のブランドイメージを分析する
②リブランド案を検討する
③リブランドを広く浸透させる
①現状のブランドイメージを分析する
まずは現状のブランドイメージが適切かどうかを分析します。
その際、売上、マーケティングデータ、顧客や消費者の声などあらゆる方法で情報を集めましょう。周囲のイメージとビジョンにギャップがある場合は、リブランディングが必要です。
②リブランド案を検討する
次にリブランド案を検討・実施します。具体的な方法としては、社名やロゴの変更、新規事業のスタート、内部改革などがあります。自社にとって効果的なリブランド案を作成し、実行に移しましょう。
③リブランドを広く浸透させる
最後にリブランド案をプレスリリースや社内報などで広く周知させます。
まずは社内から浸透させ、そのあと広告や広報、プロモーションなどといった施策を通して、積極的に外部に広げていくことが大切です。
その際、全社員がリブランディングの意味や意図を理解し、説得力を持って自社ブランドについて語れると、効果的な訴求が期待できるでしょう。
リブランディングを成功させるための4つのポイント
①客観的な視点を持つ
リブランディングが失敗に終わってしまわないためには、客観的な視点を持つことが重要です。自社の知識が豊富になりすぎてしまうと偏ったリブランディング計画を立ててしまい、主観が強くなってしまうことがあります。
そこで市場調査などの結果からブランドの現状を把握し、客観的な視点を持つことで、理想的なリブランディングの成功につながる可能性が高くなります。
②適切なタイミングで行う
リブランディングが必要となるタイミングは以下のようなケースです。
・経営者が変わるとき
・創業当初と事業が大きく変わったとき
・競合企業が成長したなどのビジネス環境が明確に変わったとき
上記以外にも、会社内で問題が起こったり、課題が浮き彫りになったりしたときはあらゆる角度から検討し、ブランディングに問題があった場合はリブランディングを行いましょう。
③焦らずに時間をかけて取り組む
リブランディングを行っても、顧客に認知されるまでには時間がかかりますが、焦らずに継続的に情報発信することが大切です。
定期的にブランドのコンセプトを見直し、改善すべき点が見つかったら、より良い戦略を検討しましょう。
④既存ブランドの資産を生かしつつ大胆に刷新する
リブランディングをする際は、既存ブランドの資産で活用できるところは活用し、新たに付加価値を加えるようにしましょう。急にまったく新しいブランドになってしまうと、今まで支持してくれていた顧客が離れていってしまう可能性があるからです。
一方で、リブランディングが成功するためには、大胆に刷新することも必要です。
既存ブランドをよく分析し、ターゲット層などの変更すべき要素は思い切って再設計することをおすすめします。
まとめ
本記事では、リブランディングについてその概要から具体的な進め方、成功する秘訣を解説しました。またリブランディングを実施する際は、実際の成功事例を参考にしてみると良いでしょう。
しかし、リブランディングのように既存のブランドを生かすのも良いですが、事業承継においてはまったく新しい事業に挑戦することも一つの手法です。
過去記事では、事業承継における「第二創業」について詳しくご紹介しているので、事業承継を機に第二創業という道を切り開いていってみてはいかがでしょうか。
「事業承継時にリスタート!「第二創業」のメリット・デメリット」はこちら
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