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京都の洋菓子ブランド「マールブランシュ」、閑静な住宅街にガーデンカフェを開店 喫茶限定の「しぼりたてモンブラン」も

「お濃茶ラングドシャ 茶の菓」などの京都土産で知られる洋菓子ブランド「京都北山 マールブランシュ」(運営・株式会社ロマンライフ)は2024年5月、京都市西京区に「上桂店」をオープンした。約100坪のガーデンを眺めながら食事やお茶が楽しめるカフェのほか、オープンキッチンを備え、焼きたての洋菓子をテークアウトできる。

喫茶限定のモンブランも

2023年に就任した3代目社長・河内優太朗氏は「香りや温度まで楽しんでいただける洋菓子店を目指しました。店内併設の工房で作った焼きたてのマドレーヌやクロワッサンを、ショーケースに閉じ込めるのではなく、まるでベーカリーのようにそのまま並べています。香ばしい香りに誘われて、スーパーでのお買い物の帰り、ふらっと気軽に立ち寄っていただけたら嬉しいです」と話す。

見逃せないのが、喫茶限定の「しぼりたてモンブラン~ガーデンスタイル~」だ。「マールブランシュといえばモンブラン」というスペシャリテを、華やかにアップデート。注文後、目の前でラム酒がふわりと香るクリームをたっぷりと絞ってくれる。添えられた愛らしい花といい、五感を楽しませてくれる贅沢な逸品だ。洋菓子店ならではの食事メニューもある。

河内社長の「自然を眺めながらくつろいでいただきたい」との思いから、およそ300坪のうち3分の1は“マールブランシュ・ガーデン”とした。四季折々の花々が咲き誇り、心まで豊かに満たしてくれる。

マールブランシュの原点は「純喫茶」

河内社長は「当社は1951年、純喫茶『ロマン』から出発しました。やがて百貨店へ出店し、京都駅などの観光マーケットへと参入していきましたが、コロナ禍を経て“環境が大きく変わろうとも地域の方に愛される洋菓子店でありたい”という思いを強くしたのです」と話す。

創業者である祖父の「美味しいコーヒーとケーキをゆっくり味わう時間こそ、本物の幸福」「人に感動を与え、安らぎの時間を楽しんでもらいたい」というおもてなしの精神が受け継がれた店舗となっている。

取材・文/埴岡ゆり

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賢者の選択サクセッション編集部

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