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中小企業対象のコロナ支援策「事業再構築補助金」公募を実施 「役割は終わりつつある」と指摘、対象枠を6→3に集約

2020年以降の新型コロナウイルス感染症流行により、日本国内の産業は損失を被り、ライフスタイルの変化で、産業構造は変化しました。事業転換が必要となる中、国が中小企業支援を目的として立ち上げたのが「事業再構築補助金制度」です。「無駄遣い」という批判もありましたが、12回目の公募が行われています。

ポストコロナと事業承継

新型コロナにより、リモート勤務・会議の定着や、夜の懇親会の減少が代表的なものです。こうした需要の変化は、スーツなどの服飾業界や、飲食業界などに影響を与え、元通りにはならないとみられます。

事業を承継した経営者は、新たなビジネスモデル構築、新規事業への進出に迫られています。再構築補助金は、コロナで抱えた債務の借り換えや、成長分野への再挑戦を支援するものです。

ただ、ゴルフ練習場やエステなど似通った事業への補助が増えるなど、外部有識者から「役割を終えつつある」と無駄遣いを問題視される側面もありました。

こうした経過もあり、第12回の公募は、従来の6枠から3枠に集約されました。3枠とは、AIやDXなど最新技術を基にした事業対象の「成長分野進出型枠」、新型コロナで著しいダメージを受けた事業対象の「コロナ回復加速化枠」、再構築に費用がかかる製造工程や流通工程の改革を対象とした「サプライチェーン強靭化枠」です。

第12回公募の締め切りは、7月26日午後6時です。募集要項は、経済産業省の公式HPへ。

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賢者の選択 サクセッション編集部

賢者の選択サクセッションでは、⽇本経済の課題解決と発展のためには、ベンチャー企業の育成と併せて、これまでの⽇本の成⻑を⽀えてきた成熟企業∕中堅‧中⼩企業における事業承継をフックとした経営資源の再構築が必要であると考えています。 ビジネスを創り継ぐ「事業創継」という新しいコンセプトを提唱し、社会課題である事業承継問題に真摯に向き合うことで、様々な事業承継のケースを発信しています。 絶対解の存在しない事業承継において、受け継いだ経営者が事業を伸ばす きっかけとなる知⾒を集約していきます。

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