COLUMNコラム
【2023年版】事業承継でおすすめの本7選!
事業承継では、後継者選定・育成や税金対策、経営計画の策定など実にさまざまなことを準備・検討する必要があります。そうした知識を体系的に得るためには、インターネットだけでなく書籍を活用するのも有効です。本記事では、事業承継を円滑に進めるため「おすすめの本」を7冊紹介します。
目次
1.いきなり事業承継成功読本
中小企業の事業承継で失敗する大きな要因として「準備不足」が挙げられます。事業承継を成功させるには、「自社を末長く発展させること」「長寿企業になること」というゴールをしっかり認識したうえで、入念な準備を行うことが不可欠です。
『いきなり事業承継成功読本』では、準備不足によって失敗してしまった事業承継の事例を解説したうえで、令和6年3月に計画書の提出期限を迎える法人版事業承継税制(特例措置)の活用法も含め、事業承継のメリットと成功させるための具体的な方法を紹介しています。
この一冊で、中小企業経営者が押さえておくべき事業承継の基礎知識が身につく内容となっています。
2.いちばんわかりやすい! 新事業承継税制のかしこい使い方
事業承継にかかる相続税や贈与税の支払いが猶予(もしくは免除)される「事業承継税制」。2009年に運用が始まった制度なのですが、利用にあたっての制限事項なども多かったため使い勝手が悪く、経営者には不評で、実際の利用者もあまり多くありませんでした。
そこで、2018年にこれらの使い勝手を大きく改善した「特例措置」が、期間限定の制度としてスタート。本書では、事業承継税制の基本的な仕組みから、利用するための適用要件、手続きの具体的な進め方、制度利用のケーススタディなどを取り上げています。
事業承継税制に特化して情報収集したい人におすすめの一冊です。
3.まだ間に合う! 最新 事業承継税制
こちらも事業承継税制について解説した一冊です。本書では、経営承継円滑化法を概観するとともに、とりわけ改正された「事業承継税制の特例措置」について、実務上のポイントをまとめたものです。
納税猶予の申請は、所轄税務署宛に行いますが、その前段階となる都道府県庁宛の申請内容・申請手続きを中心に解説されています。
事業承継税制の手続きについて細かくまとめられているだけでなく、巻末には提出書類や事業承継計画表のマニュアルなども載っているのもポイントです。
4.デキる二代目社長は知っている 事業承継5つの鉄則
周囲から愛され、頼られ、尊敬される「デキる」二代目になるための5つの鉄則を解説しています。5つの鉄則とは、以下のとおり。
・本当の自分自身を発見すれば「軸」ができ、前に進むパワーが生まれる
・先代との対立は自然なこと。正しい方法で向き合えば乗り越えられる
・先代と自分の思いを融合して新たな経営理念を生み出せば、社内外を巻きこめる
・会社のビジョンを経営計画に落とし込んで、自社が進むべき方法を明らかにする
・ 「自立型人材」を育成し、全社のチーム力を飛躍的に高める
「変化する市場への対応」「部下とのあつれき」「先代との対立」などに悩んでいる後継者におすすめの一冊です。
5.会社を救うM&A、つぶすM&A
著者は「中小企業のM&A業界には、知識と経験の薄い仲介業者が多数存在し、9割の中小企業が、だまされる現実にある」といいます。
本書では、悪質な業者のカモにされないために知っておきたい M&Aの流れ、業者の活用法、対等に渡り合うために注意すべきポイントを解説しています。
特に、M&A仲介業者を選ぶ際に参考となるかもしれません。
6.中小企業向け 会社を守る事業承継
「親族内承継」や「従業員承継」だけでなく、「第三者承継(中小企業向けの小規模M&A)」の基本に加え、金融機関による事業承継支援の最前線を解説しています。
特徴としては、事業承継のDX(デジタルトランスフォーメーション)について解説していることと、イラストが多くわかりやすいこと。事業承継のなかでもM&Aに興味がある人は参考になるかもしれません。
7.銀行主導にさせない事業承継のススメ
忙しい中小企業経営者にとって、事業承継の準備は後回しにしがちです。しかし、面倒だからといって金融機関などに一任してしまうと、大切な会社と家族が重大な危機にさらされてしまうかもしれません。
本書では、ホールディングス化・退職金・遺言書など、事業承継のケース別ストーリーと解説の二本立てで、事業承継の成功・失敗事例を紹介しています。
まとめ
事業承継の書籍は数多く存在しますが、とりわけ昨今取り上げられることが多いテーマが「事業承継税制」と「M&A」です。関心がある本があったら、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
なお、こちらの記事でも事業承継のおすすめ本を紹介していますので、あわせてお読みください。
(「事業承継のおすすめ書籍13選!」)
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