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新規事業はアイデアの見極めが重要! 便利なフレームワークや成功事例を紹介

新規事業の立ち上げには、いかに有益なアイデアを洗い出していくかが重要です。スムーズにアイデアを見つけるには、思考の整理に活用できるフレームワークを利用すると良いでしょう。この記事では、新規事業でアイデアを見つけるコツ、役立つフレームワークを紹介します。

新規事業のアイデアを見極めるコツ

新規事業の見極めポイントは主に4つです。

1.ニーズが変化しにくいかどうか
長期的にユーザーニーズを維持するには、ニーズが一定で変化に乏しい事業を選ぶことが重要です。ユーザーニーズが高ければ、市場でも生き残れるでしょう。

2.自社が参入しやすいかどうか
自社の強みを生かし、参入しやすい市場であれば他社よりも優位性を確立できます。

3.競合性が低いかどうか
競合性が低い市場であれば他社との差別化や柔軟なアイデア出しができるでしょう。ただし、あまりターゲットが少なすぎる市場では収益性が悪化する恐れがあります。

4.リスクが最小限かどうか
新規事業はリスクを伴うため、リスクを最小限かつ許容できる範囲を設定しましょう。事業がうまくいかなかった場合に撤退の判断を下す際に役立ちます。

新規事業のアイデアを見つける秘訣・成功事例

新規事業を成功させるためには、より良いアイデアを見つけていかなければなりません。ここでは、アイデア出しの流れや便利で活用しやすいフレームワーク、実際の成功事例について紹介します。

有益な新規事業のアイデアを見つける流れ

新規事業に参入する際は将来性のある市場を選び、ユーザーのニーズを満たして競合よりも優位に立たなければなりません。そして、必要な経営資源を把握し、競合企業の現状を確認する必要があります。
新規事業のアイデアを見つけるには、これらを意識した上でフレームワークを活用するのがおすすめです。

新規事業の立ち上げに便利なフレームワーク

思考やアイディアを整理する際は、フレームワークを活用しましょう。ここでは、新規事業の立ち上げに向いているフレームワークを5つ紹介します。

・ペルソナ分析
架空の人物をターゲットとして、年齢や性別、職業など細かな情報を設定し、描いた人物像からニーズを分析するフレームワークです。
どういった製品やサービスに需要があるのかを分析できるため、新規事業の成功率アップにつながる分析方法と言えます。

・MVV
自社の存在意義や強みを基にアイデアを整理でき、判断に迷った際には指針として機能します。MVVの軸は、「Mission(存在意義)」「Vision(目標)」「Value(行動指針)」の3つです。
Missionは新規事業を立ち上げる上で社会にとっての役割、Visionは将来の中長期的な目標、Valueは行動の基準となる価値観を示します。

・VRIO分析
4つの要素から自社の経営資源を把握する分析方法です。「Value(経済的価値)」では経営資源が売上にどの程度影響するかを、「Rareness(希少性)」では独自性の高さを分析します。
また、「Imitability(模倣可能性)」は他社からの模倣を防げるかを検討し、「Organizarion(組織)」とは経営資源を生かせる環境が整っているかどうかを判断します。

・3C分析
3つの観点から市場性や事業性を判断するフレームワークです。「Customer(市場・顧客)」では市場規模や顧客のニーズ、「Competitor(競合)」は競合他社の特徴やポジション、「Company(自社)」は自社の理念やビジョンを示しています。

・ポジショニングマップ
市場において、自社と競合他社のポジションを比較し、マーケティング戦略にも活用できるフレームワークです。
横軸と縦軸を使って表を作り、価格帯や機能、客層などを設定しマッピングします。

新規事業としてのアイデア出しの成功事例を紹介

2004年11月に創立された株式会社エアウィーヴは、高岡本州(たかおか もとくに)氏が創業した「寝具・クッション材の製造と販売」を事業としている企業です。

元々は高岡氏の祖父が経営していた釣り糸の押出成形機の製造会社でしたが、大学で物理を学んでいた高岡氏は「成形機から出てくる樹脂」を見て、「この弾力ある樹脂の塊は、マットレスの素材に使えるのではないか」とアイデアを思い付きます。

このアイデアは見事に成功し、高岡氏は中部化学機械製作所を事業承継、寝具やクッションの製造・販売を事業とする株式会社エアウィーヴジャパンへと商号を変更しました。

2007年、本格的に商品「エアウィーヴ」を販売開始し、社名も現在の株式会社エアウィーヴへと変更しています。まさに、アイデア出しによって新規事業が成功した典型例といえるでしょう。

まとめ

新規事業では、アイデアの見極めが非常に重要です。革新的なアイデアによって、ユーザーニーズを取り入れたうえで競合よりも優位なポジションに立てるでしょう。

アイデア出しには、フレームワークを用いることでスムーズに取り掛かれます。

新規事業に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
(「新規事業の立ち上げを成功させる秘訣や注意点、成功事例を紹介」)
(「新規事業に活用できる、助成金や補助金利用者の事例を紹介」)

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賢者の選択サクセッション編集部

日本の社会課題である事業承継問題を解決するため、ビジネスを創り・受け継ぐ立場の事例から「事業創継」の在り方を探る事業承継総合メディア「賢者の選択サクセッション」。事業創継を成し遂げた“賢者”と共に考えるテレビ番組「賢者の選択サクセッション」も放送中。

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